「レースは技術の実験室である」この創業者アウグスト・ホルヒのモータースポーツ哲学を受け継ぎ、数多くのレースで勝利し、成功を収めてきました。私たちは「技術による先進」を証明し続けます。
電気駆動システム、高電圧バッテリー、エネルギーコンバーターを搭載した低エミッションプロトタイプ、Audi RS Q e-tronが、世界で最も過酷な砂漠ラリーで初の総合優勝を果たしました。
約7,900kmに及ぶ激戦を経て、スペイン人コンビのカルロス サインツ(Carlos Sainz)/ルーカス クルス(Lucas Cruz)組が、2位のチームに1時間20分の大差をつけて、アウディにダカールラリー初勝利をもたらしました。マティアス エクストローム(Mattias Ekström)/エミール ベリークヴィスト(Emil Bergkvist)組も完走しました。 カルロス サインツ/ルーカス クルス組は、第6ステージから常に首位を独走し、大きなリードを築き上げました。2010年、2018年、2020年にも優勝している、スペイン出身のこの2人にとって、今回の結果は、フォルクスワーゲン グループから参戦した2回を含め、それぞれ異なるブランドで通算4回目の勝利となりました。しかしながら、今年のダカールラリーでは、世界ラリー選手権(WRC)のタイトルを2回獲得しているサインツと彼の経験豊富なコドライバーであっても、終了直前まで勝利に確信を持てませんでした。
カルロス サインツ/ルーカス クルス組
マティアス エクストローム/エミール ベリークヴィスト組
カルロス サインツ/ルーカス クルス組
マティアス エクストローム/エミール ベリークヴィスト組
Audi Sportは、極めて高い効率を誇るAudi RS Q e-tronを、わずか3年の間に勝利するマシンに成熟させました。テクニカルディレクター Dr.レオナルド パスカーリ(Leonardo Pascali)の技術指導のもと、Audi Sportは革新的な駆動システムで新しい歴史的偉業を成し遂げました。1980年代にquattro 4輪駆動で世界ラリー選手権を席巻し、その後サーキットで数々の勝利とタイトルを獲得した後、アウディはルマン24時間レースに革新的なレースカーを投入して、その強さを実証しました。効率的なTFSIドライブ、電動e-tron quattro 4輪駆動システム、LEDマトリクスライトやアウディレーザーライトなどのテクノロジーは、高度な革新性とVorsprung durch Technikを体現しています。その後、アウディ初の電動レーシングカーでフォーミュラEデビューを果たし、さらに究極のチャレンジとしてダカールラリーに参戦し、電気駆動システムを搭載したマシンで優勝した最初のメーカーとなりました。
「Audiはダカールラリーで初となる、特別なコンセプトを開発しました。ダカールラリーの歴史に今回、Audiの名を刻むことができて嬉しいです。今回は私が経験した中でも最もタフなラリーの1つでしたが、Audi、チーム、そしてラリーの途中で私たちを助けてくれたマティアス、エミール、ステファン、エドゥアールが総合優勝を可能にしてくれました。素晴らしい勝利に感謝しています!」
カルロス・サインツ