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アウディジャパン Audi Sport
“電動モビリティこそが《未来》”

“電動モビリティこそが《未来》”

ラリードライバーでインターネットでも大人気のケン・ブロック。
アウディスポーツの本拠地であるドイツのノイブルク アン デア ドナウでAudi RS e-tron GTに試乗し、
電動モビリティのこれからや、彼とアウディとの協同によって生まれた
驚異的なAudi S1 e-tron quattro Hoonitron¹について話を聞いた。

Text: Patrick Morda and Nadia Riaz-Ahmed – Photo: Julian Rausche, Patrick Runte, Philipp Rupprecht – Film: AUDI AG

Audi RS e-tron GT|電力量消費率*: 20.2–19.3 kWh/100km (NEDC)/22.6–20.6 kWh/100km (WLTP)、CO₂排出量*: 0 g/km
¹ Audi S1 e-tron quattro Hoonitronは閉鎖されたサーキットのみで走行できるプロフェッショナル専用の車両で量産車ではありません。

“電動モビリティこそが《未来》”

ケン・ブロックと言えば「大の車マニア」というイメージですが、完全に電動化された自動車Audi RS e-tron GTを運転してみていかがでしたか?乗ってみたときの第一印象は?

Audi RS e-tron GTには本当に驚かされました。アウディが細部にわたって細心の注意を払いながら絶妙なデザインを仕上げたことはひと目で分かりました。本当に目を見張るような車です。そして実際に車に乗って運転し、その素晴らしさが更に伝わってきました。非常に速く、ハンドリングもとても反応がよい、そして重心が低いため瞬時に方向転換できるのです。Audi RS e-tron GTの運転はとても楽しい時間でした。

いわゆる「電気自動車」についてはどう思いますか?

私は新しい技術や、未来をより良くするものは、どんどん受け入れていきます。電気自動車は、排気ガスの排出量を減らすだけでなく、機能や性能も優れてる。だから、社会にとって飛躍的な進歩だと考えています。今までは大きなトラックを好んで運転していましたが、今は電気自動車を持つ日を楽しみにしています。電動モビリティこそが《未来》、世界の移動手段を進化させてくれるはずです。Audi RS e-tron GTのように、非常に美しいデザインというだけではなく、高い性能を誇る車に惹かれています。

“電動モビリティこそが《未来》”
“電動モビリティこそが《未来》”

モビリティと電動化を楽しいパッケージにしたい

ケン・ブロック

プロのレーサーにとって、高性能とはどのようなものですか?

レースについて語る前に、私について知って一つだけ知っておいてもらいたいことがあります。私はサーキットをとにかく速く走りたい!ということ。そのために重要なのはエンジンや電動モーターなどのパワープラントだけではなく、高性能なシャーシとチューニングされたタイヤも必要なのです。それらがすべて揃っていてこそ高性能といえるのです。未来の電気自動車は、ラリークロス¹であってもジムカーナ²であっても、僕が求めているものを全て実現してくれると信じています。ハイスピードで走ることができ、かつ楽しく運転できるなら、それに越したことはありません。

¹ ラフな道(ダート)と舗装路を混ぜ合わせた環状のレースコースで行う自動車レース。
² 舗装路面に設定された短いコースを、競技車両が1台ずつ走行するタイムトライアルモータースポーツ。

従来のエンジン音が恋しくなりませんか?

誤解を恐れずに言えば、私はエンジンの音、特にアウディが得意とする5気筒の音が大好きです。私はその音を聞きながら成長したようなものですから。それでも、より速く走れるようになるのであれば、私はそれがどんな変化でも歓迎します。うなり音のするエンジンこそが一番だという考えには同調できません。最近の若者もあまり気にしていません。従来のエンジンにも、新しい電気モーターにも、それぞれの特徴的な音があるという考え方に慣れています。彼らにとっては、どちらもかっこいい。私たちは今までの考え方を変え、「音がしない車もかっこいい」ということを知る必要があるのです。

Audi S1 Hoonitronがジムカーナを未来の世界へと導く

ケン・ブロック

電気自動車の運転は従来の車と比較してどう違いますか?

私は長い間、エンジンとギヤボックスの搭載された車を運転してきました。それが今、電動モーターの導入で大きく変わろうとしています。私はいつでもより良い方法を探していて、電気自動車こそが次のステップだと考えています。つまり、サーキットであれ公道であれ、走ることを楽しみたい私にとって、電気自動車という最先端の技術がその答えなのです。これまでもいくつかの開発を目の当たりにしてきましたが、今後この技術がどこまで飛躍していくか、とても楽しみにしてます。

アウディのAudi S1 e-tron quattro Hoonitronの開発に携わっていたようですが、どのようなプロジェクトですか?

電気自動車を色々な観点からテストすることで、モビリティと電動化を、新しい娯楽となるようパッケージングしていきたいのです。アウディはこれまでにも自動車の未来に向けて素晴らしい仕事を重ねてきました。私もそこに貢献しながら、楽しい事をしてみたいと思います。私がこの車に求めたのは、素早く俊敏で、電気自動車なのにも関わらず完璧なドリフトができることです。最初のテストドライブを終えましたが、言えることはひとつだけ。ただただ感激しています。

“電動モビリティこそが《未来》”

Audi S1 e-tron quattroは2つの電動モーターで圧倒的なパワーを出力。四輪駆動でカーボンファイバーのシャーシを搭載。※表示の車両は閉鎖されたサーキットのみで走行できるプロフェッショナル専用の車両で量産車ではありません。

あの有名なAudi Sport quattro S1 Pikes Peakを彷彿とさせますね?

私は今までにもアウディのもたらす改革に大きく影響されてきました。1980年代には私の人生でも最も好きなイベント「ワールドラリーチャンピオンシップ」をアウディが制覇し、大きなインスピレーションを与えてくれました。そして「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」での勝利によって、ついにアウディの栄光とS1が歴史に刻まれました。今でも、ヴァルター・ロールがあの山を制覇する動画をみると感動で言葉を失います。アウディがあの伝説的な車の精神とデザインを受け継ぎ、こうして現代に蘇らせたことは素晴らしい事だと思います。

 
Audi e-tron GT quattro

Audi e-tron GT quattro

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