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Motorsport History

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レースは技術の実験室

「レースは技術の実験室である」——。Audiの創業者アウグスト・ホルヒ博士は、この信念のもと、モータースポーツに力を注ぎました。その伝統を受け継ぎ、Audiは100年の歴史の中で、独創的な技術を次々とレースに投入し、輝かしい成功を収めてきました。

1930年代、人類初の400km/hオーバーを含む数々の世界記録を打ち立て、現在のF1マシンの原型となったシルバーアロー。フルタイム4WDという独創技術でWRC(世界ラリー選手権)を席巻し、モータースポーツの常識を変えたAudi quattro。そしてルマン24時間レースでは、ディーゼルエンジンではじめてガソリンエンジンに勝利するという快挙も達成しました。

モータースポーツで培った高い技術は、Audiのすべてのモデルに生かされています。例えば、膨大な風洞実験に裏打ちされた、空力特性に優れるデザイン。フルタイム4WDシステムのquattro®。直噴技術によってパフォーマンスと高い燃費効率を両立したFSIエンジン。パワーを無駄なく伝達するSトロニックトランスミッション。いずれもレースで磨き抜かれ、市販車へとフィードバックされました。

技術で時代を先駆け、クルマに革新を起こし続けるために。Audiは信念と大きな情熱を持ってモータースポーツに取り組んでいます。


 

Audiとモータースポーツ

Audiは創業以来、モータースポーツに情熱を注いできました。人類初の400km/hオーバーからWRC(世界ラリー選手権)での活躍、ルマン24時間レース、そしてフォーミュラEワークス参戦までAudiのモータースポーツ活動の歴史をご紹介します。


 

1912年 アルペン・シーガーの称号

Audiの創業者アウグスト・ホルヒは、人一倍レースへの情熱にあふれていました。1912年にはホルヒ自身がハンドルを握り、オーストリア・アルペンラリーへ参戦し、優勝。同ラリーで3連覇を達成したホルヒは、アルペン・シーガー(アルプスの覇者)の名声を得ることになりました。

 

1934年 伝説のマシン、シルバーアロー誕生

すべては、1人の天才設計者からはじまりました。1934年、革新的なレースカーの設計図を手にしたフェルディナンド・ポルシェがホルヒの工場を訪れます。そして誕生したのが、現在のフォーミュラカーの原型となる伝説のマシン、“シルバーアロー”。チューブラ・フレームのミッドシップに295psものパワーを生み出すスーパーチャージャー採用16気筒DOHCエンジンを搭載。グランプリ登場の初年にはハンス・シュトゥックI世がシルバーアローを駆り、世界速度記録など7つの世界記録を樹立しました。

 

1937年 人類初の400km / hオーバーを達成

出力が520psに高められたType Cに乗るベルント・ローゼマイヤーが人類史上初の406.3km/hを達成。その名を歴史に刻みました。

 

1980年 quattro®誕生

1980年3月。スイスのジュネーブで開かれたモーターショーに出展された1台のクルマに、世界中が衝撃を受けます。イタリア語で「4」を表す単語にちなんでAudi quattroと名付けられたそのクルマは、乗用車として初めてフルタイム4WDを採用。自動車の歴史に新たな1ページを刻みます。会期中、数台のAudi quattroが用意され、世界各国のジャーナリストがアルプス山中でテストドライブを敢行。その圧倒的な走破性と走行安定性を証明したAudi quattroは、世界中の自動車雑誌で絶賛されました。

 

1981年 WRC初勝利

モーターショーでの華々しいデビューからわずか1年足らず。WRC(世界ラリーカー選手権)に参入したAudi quattroは、早くも第2戦のスウェーデンで勝利を収めます。以降、その圧倒的なスポーツ性能を見せつけ、翌年にはチャンピオンの座を奪取。世界中のさまざまなレースでライバルを凌駕し、数々のレコードタイムを樹立しました。

 

1985年 パイクスピーク・ヒルクライム

quattro®とツインクラッチを搭載したAudi Sport quattro S1が、過酷なヒルクライムレース、パイクスピーク国際ヒルクライムで勝利。それから3年連続で記録を更新して制覇し、ここでも圧倒的な実力を証明しました。

 

1999年 ルマン24時間レース参戦

Audiがルマン24時間レースに参戦したのは1999年のこと。翌2000年にはAudi R8レーシングカーにて初優勝。さらに、1-2-3フィニッシュ(1位2位3位独占)を飾るという快挙を成し遂げました。以降、Audiは快進撃を続け、勝利を重ねます。2006年にはAudi R10 TDIにより、ディーゼルエンジン搭載マシンとして史上初めて優勝。2010年にはAudi R15 TDIにより、約40年ぶりの最長走行記録を更新しました。

 

2012年 ハイブリッドカーで史上初の快挙

ルマン24時間レースにおいて、Audi R18 e-tron quattroが、ハイブリッドエンジン搭載マシンによる優勝という史上初の快挙を達成。エントリーした4台すべてが完走を果たしました。1999年にルマン24時間レースに初参戦して以来11度目、2010年から3年連続の優勝を獲得。さらに、わずか13年の間に5度にわたる1-2-3フィニッシュ(1位2位3位独占)という完全勝利など、「世界で最も過酷なレース」において、Audiは数々の輝かしい記録を樹立しています。

 

2018年 Formula Eに本格参戦し、初年度チーム優勝

Audiでは、シリーズ初年から参戦したチームABTシェフラーを支援。2016/2017年シーズンには、ルーカス・ディ・グラッシ選手がドライバーズタイトルを獲得しました。2017/2018年シーズンからは、Audi Sport自身がチームの運営主体となり、ワークスチームのAudi Sport ABTシェフラーとして、2017/2018年シーズンのメーカータイトルを獲得しました。

 

2022年 電気自動車Audi RS Q e-tronで、過酷なダカールラリーに挑戦。初参戦で4回のステージ優勝を達成。

2022年より新たに新型の電動車を用いたダカールラリープログラムを開始しています。今年1月に行われたダカールラリーに参戦した3台のAudi RS Q e-tronは、24,000kmに及ぶ世界で最も過酷なオフロードラリーを走破した初の電動車として、新時代を切り開きました。そして3月に行われたFIA世界ラリーレイド選手権の第2ラウンド、アブダビデザートチャレンジでは、初優勝を達成。電動パワートレインと高電圧バッテリーを組み合わせたAudi RS Q e-tronは、気温は日陰でも40度を越え、路面は柔らかな砂地で走行抵抗が大きく、冷却システムにも高負荷の砂漠のラリーを制した世界初の電動車としてモータースポーツの歴史に名を刻みました。

 

2022年 2026年よりFormula 1世界選手権への参戦を表明

Audiは2026年シーズンからFormula 1に参戦することを発表しました。パワーユニットサプライヤーとしての、Audiの新たなチャレンジがはじまります。

 
Dakar Rally

Dakar Rally

世界で最も過酷なレースへの挑戦。
Formula 1

Formula 1

2026年からFormula 1に参戦することを発表、Audiの新たなチャレンジがはじまります。
Audi e-tron スペシャルサイト

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100年以上の歴史をもつAudi。時代をリードした数多くの名車や、モータースポーツの世界で打ち立てた数々の金字塔についてご紹介します。
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